日ごとの聖書(7月23日)

本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙11:5~10」

もしそれが恵みによるとすれば、行いにはよりません。もしそうでなければ、恵みはもはや恵みではなくなります。

(ローマの信徒への手紙11章6節)

「神さまの恵みによって生かされる」、わたしたちの間では、この言葉には違和感がないと思います。しかしユダヤ人はその歴史の中でずっと、そこには行いも伴わなければならないと考えてきました。

様々な祭儀や律法などが定められ、安息日には違反している人がいないかどうか監視し、人々は「神さまの縛りの中で生きている」状態にあったのかもしれません。しかもそのことによっては、誰一人として神の前に正しい者となれなかったのです。

本当に恵みの中に生きるとはどういうことか、それは自分を中心とした思いから解き放たれることなのではないでしょうか。ギュッと握りしめていた手を開き、神さまが差し出した手を握り返す。かたくなな心を捨てるのです。