本日の通読箇所「詩編10:1~11」
心に思う「神はわたしをお忘れになった。御顔を隠し、永久に顧みてくださらない」と。
(詩編10編11節)
この10編には表題がつけられていません。そのため9編とあわせて、一つの詩だと考えられています。そう考えられるもう一つの理由は、9編・10編ともに、「アルファベットによる詩」となっていることです。
この二つの詩は、すべての詩行の第二行の最初の字が、ヘブライ語のアルファベット順に並んでいます。日本でいう「いろは歌」のようなものです。このような詩編は、教育的な意味も持っていたようです。
ここで作者は、「主よ、なぜ遠く離れて立ち 苦難の時に隠れておられるのか」と嘆きます。神さまの愛を感じることができない、そのようなことは昔からあったようです。そしてそのことを正直に人々は語ってきました。そのような声も、神さまは待っておられます。