本日の通読箇所「マルコによる福音書10:32~45」
ゼベダイの子ヤコブとヨハネが進み出て、イエスに言った。「先生、お願いすることをかなえていただきたいのですが。」
(マルコによる福音書10章35節)
イエス様が受難予告をされるのは、これでもう三度目です。一度目も二度目もイエス様は弟子たちだけに語られました。しかしペトロを始め弟子たちは、その意味を理解するどころか、自分のことばかりを考えてしまっていました。
今回のゼベダイの子ヤコブとヨハネもそうです。彼らは弟子の中でも中心人物でした。変容のときも、ゲツセマネの祈りの場にも、イエス様は彼ら二人とペトロだけを連れていきました。
聖書は弟子の弱い部分を隠さずに伝えます。イエス様と共に歩み、何度も受難予告を聞かされた彼らですら、イエス様の十字架を頭で理解することはできなかったのです。復活のイエス様に出会い、初めて彼らは神さまのみ心がわかったのです。