2019年12月15日 平和の祈り

降臨節第3主日の「夕の礼拝」を世界の平和を願う《平和の祈り》として、礼拝を行なっています。12月15日(日)午後5時、 礼拝堂。
司祭の呼びかけ、「 今夕は、平和を祈る黙想の時を過ごしましょう。 み言葉と、この世界からの声を聞き、祈り、うたをつなぎながら黙想の時をもちます。イエス・キリストは『平和の王』としてわたしたちのところへ来てくださいました。そのキリストの降誕を待つ主日、わたしたち自身の平和への思い、願いを共にする時となりますように。 」

ヴァイオリンとフルートの奏楽で 「♪来ませ 来ませ 平和の王 ひとつのからだに してください」(聖歌564)が歌われる中、 アドベントクランツと小さなローソクに火を灯し祈りが始まりました。

 司式者  神の平和が皆さんとともにありますように
 会 衆 またあなたとともに

旧約聖書・イザヤ書9:1
闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。

今回は、去る12月4日、銃撃によって死去された中村哲医師(73歳)を記憶しました。中村哲さんは、30年以上にわたってアフガニスタンで人道支援に取り組んできたペシャワール会現地代表でした。ペシャワール会は1983年、中村さんの医療活動を支援する目的で設立。2000年に発生した大干ばつ以降、アフガニスタン東部でのかんがい事業の支援を続け、2019年現在、1万6500ヘクタールの農地が回復したそうです。
中村医師は軍事によらない国際貢献の大切さを訴えてきました。2013年、安保法制の議論の中で彼はこう語った。 「日本国憲法9条は何百万という犠牲の上に築かれたのが一つの金字塔。民族の理想であり、それと同時に世界の人たちの理想であるわけです。」 「国が軍隊を動かすのは大変なこと。その重さ、怖さを知っているのか。簡単に決定を下す人は、実際に弾の下をくぐり抜けたことのない人たちだ」。

ミカ書7:14
あなたの杖をもって、御自分の民を牧(ぼく)してください。あなたの嗣業(しぎょう)である羊の群れを。

♪ おそれるな わずらうな 主はともにおられる。
    満たされる、あなたは神によって (聖歌569)

「わたしたちの祈り」がささげられ、「主の祈り」を全員で唱えました。

♪ 主こそまことのすくい 永久(とわ)の喜び わが力わが歌
   主のみを信じて 決して恐れない  (聖歌570)