日ごとの聖書(3月 18日)

本日の通読箇所「マタイによる福音書22:1~14」

王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。

(マタイによる福音書22章11節)

イエス様は神の国の訪れを、婚宴にたとえます。王は息子の婚礼の祝宴に人々を招きます。しかしその招きを人々は無視します。そこで王は、見かけた人は誰でも連れてくるように命じます。

マタイ福音書に書かれているこの「婚礼の祝宴のたとえ」には、マルコ・ルカにはない記述がみられます。それは、「礼服を着ないで入って来た人」の存在です。無理に連れて来られたのに、礼服を用意する時間なんてないじゃないかと思うかもしれません。

一説には大きな婚宴の時には、礼服を貸し出していたとも言われます。もしかしたらこの「礼服を着ずに追い出された人」は、最後の最後に神さまにすべてを委ねきれないわたしたちの姿なのかもしれません。