日ごとの聖書(3月 19日)

本日の通読箇所「マタイによる福音書22:15~22」

彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」

(マタイによる福音書22章21節)

ファリサイ派の人々はイエス様の言葉じりをとらえ、罠にかけようとします。彼らは悪意を持ちながら、「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています」と語り掛けます。

彼らが持ち出したのは、「皇帝に税金を納めること」の是非でした。皇帝に税金を納めるためには、皇帝の肖像が刻まれた銀貨を使わなければならず、それは偶像を認めたことになります。しかし納めなくてよいと言えば、反逆者だと捉えられます。

イエス様は「皇帝のものは皇帝に返せ」と語られます。この世的なことはこの世のものでまかなえばよいのです。それよりも大事なのは、「神のものは神に」という言葉です。わたしたちが神さまからいただいたものを、神さまのために用いることも同時に求められているのです。