日ごとの聖書(2月5日)

本日の通読箇所「創世記9:24~28」

ノアは酔いからさめると、末の息子がしたことを知り、こう言った。「カナンは呪われよ 奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」

(創世記9章24~25節)

昨日の箇所でノアはぶどう酒に酔い、天幕の中で裸になりました。それを見たカナンの父(祖先)であるハムは外にいた兄弟、セムとヤフェトを呼んで裸のノアに衣服を掛けました。ところがこの行為を知ったノアは激怒します。

セムとヤフェトが自分の裸を見なかったのに対して、ハム(カナン)は見てしまいました。このことでノアは怒り、カナンを呪うことになります。いくら父の裸を見ることが罪だと言っても、ハムが気づいてくれなかったら風邪をひいたかもしれないのに、勝手なことです。

ハムの子孫であるカナン人が住む場所は、後に「約束の地」としてアブラハムに与えられます。セムの子孫はイスラエル人とされますので、この聖書の記述がイスラエル人とカナン人の敵対関係の起源だということができます。