日ごとの聖書(10月3日)

本日の通読箇所「出エジプト記21:12~21」

しかし、人が故意に隣人を殺そうとして暴力を振るうならば、あなたは彼をわたしの祭壇のもとからでも連れ出して、処刑することができる。

(出エジプト記21章14節)

現在100以上の国が死刑制度を廃止し、国連は加盟国に死刑廃止を求めています。そのことについてここで議論する気はありませんが、聖書には「死刑」に関する定めが多く載せられています。

ただしそこで重視されているのは、「殺意があるかないか」ということです。故意であれば同害報復(目には目を歯には歯をと同じように、死には死をという考え方)の対象となりますが、故意でなければ「逃れの場(申命記19章4節)」が与えられるのです。

さらに父母を打ったり呪ったりしても、また誘拐したとしても、死刑の対象となっていました。「父母を敬え」は十戒にある決まりなので、とても厳しいのでしょう。また死には至らなくても、その期間の補償制度が定められていることも、大きな特徴だと言えます。