本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙7:18~25」
わたしは自分の望む善は行わず、望まない悪を行っている。
(ローマの信徒への手紙7章19節)
イエス様の山上の説教の言葉の中に、「もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。(マタイによる福音書5章30節)」というものがあります。
パウロの考えの根底には、「二元論」があるようです。今日の箇所であれば、肉は罪、心(霊)は善だと考えているようです。ただこれは、現在の身体の理解とは少し違ってくるかもしれません。
わたしたちにも、心と体が伴わないという経験はあると思います。しかし聖餐式の中で、「思いと、言葉と行いによって、多くの罪を犯している」と懺悔しているわけですから、「肉」もわたしたちの大事な一部なのです。