日ごとの聖書(1月 1日)

本日の通読箇所「マタイによる福音書1:1~17」

ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった。

(マタイによる福音書1章16節)

新約聖書の初めにはイエス様の系図が書かれています。聞き慣れない名前の羅列なので、読む気が少し薄れてしまうという方もおられるでしょう。

この系図には、マリア以外にタマル、ラハブ、ルツ、ウリアの妻という4人の女性が出てきます。タマルはしゅうとの子を産みました。ラハブは遊女、ルツは異邦人です。そしてウリアの妻であるバト・シェバはふたりの男の妻となりました。女性の名前が系図に載せられるだけでも異例なのに、いわゆる「罪人」や「異邦人」と呼ばれていた人がイエス様の系図に登場するのです。

そこには神さまの思いがあふれているように思います。4人の女性だけが罪深かったわけではなく、それを取り巻く人々や社会、そして人類が罪にまみれていました。その罪を贖うために、イエス様は遣わされました。「罪の系図」の中に、イエス様は誕生されるのです。