日ごとの聖書(9月 6日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書16:1~13」

主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。

(ルカによる福音書16章8節)

今日の物語は、「不正な管理人のたとえ」と呼ばれます。ある管理人が、主人の財産を無駄遣いしていることがばれます。そこで彼は主人に借りのある人の証文を書き換え、勝手に借金を減らしてしまいます。主人の損害はさらに大きくなるのです。

普通に考えたら、とんでもない管理人です。自分のものでもない主人の財産を管理するどころか、浪費していきます。ところが主人はこの管理人の「賢いやり方」(新しい聖書ではこのように訳されています)を褒めたそうです。

自分の命を守るために全力で不正に走った管理人の姿勢は、決して素晴らしいとは言えないでしょう。しかし中途半端にいろんなものを天秤に掛けて判断するよりも、ある意味潔いのかもしれません。わたしたちの信仰はどうでしょう。