日ごとの聖書(3月21日)

本日の通読箇所「使徒言行録16:1~5」

パウロは、このテモテを一緒に連れて行きたかったので、その地方に住むユダヤ人の手前、彼に割礼を授けた。父親がギリシア人であることを、皆が知っていたからである。

(使徒言行録16章3節)

バルナバと別れて第二回宣教旅行に出発するパウロは、テモテという人物を連れて行くことにします。彼の母親はユダヤ人でしたが、父親はギリシア人でした。そのため、テモテは割礼を受けていなかったようです。

エルサレムの使徒会議の決定を知るわたしたちは、テモテに割礼を施すパウロの姿に違和感を覚えるかもしれません。「結局割礼が必要なんじゃないか」と思われても、不思議はないからです。

しかしパウロが大切にしたかったのは、ユダヤの人たちの思いです。これまで彼らが大事にしていたものを簡単に否定するのではなく、ある意味尊重するのです。日本における宣教を考えるときに、大いにヒントになる姿勢だと思います。