本日の通読箇所「使徒言行録15:36~41」
しかしパウロは、前にパンフィリア州で自分たちから離れ、宣教に一緒に行かなかったような者は、連れて行くべきでないと考えた。
(使徒言行録15章38節)
議論の衝突は、現代の教会でもよく見られるものです。パウロの思いも理解できるし、バルナバの気持ちも痛いほどよく分かります。そして二人は自分の意見を譲ることができませんでした。その結果、別行動をとることになります。
これは、「分裂」でしょうか。そうではありません。二人はそれぞれの地に向かい、別々に行動しただけであり、アンティオキアの教会が二つに割れてしまったということではありませんでした。
わたしたちの間でも、意見の相違や衝突はあります。しかしその中で、「神さまのために」という思いさえあれば、たとえ方向性が違ったとしても根っこの部分は揺らがないのではないでしょうか。