本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙7:7~12」
こういうわけで、律法は聖なるものであり、掟も聖であり、正しく、そして善いものなのです。
(ローマの信徒への手紙7章12節)
この箇所を読むと、創世記のアダムとエバの物語を思い出します。神さまに創造されたアダムとエバは、エデンの園で暮らしていました。彼らは二人とも裸でしたが、何も気にしていませんでした。
ところが善悪の知識の木の実を食べた途端、彼らの目は開け、自分たちが裸であることに気づき、恥ずかしくなってしまったのです。善悪を知ることによって、自分の見にくい部分に気づかされたとも言えるのです。
律法はわたしたちに、自分たちは罪深く、本来死に引き渡されざるを得ない存在であることを認識させます。「善いもの」であるからこそ、わたしたちの陰を明るみに引きずり出してしまうのです。