本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙14:5~12」
それなのに、なぜあなたは、自分の兄弟を裁くのですか。また、なぜ兄弟を侮るのですか。わたしたちは皆、神の裁きの座の前に立つのです。
(ローマの信徒への手紙14章10節)
「個人の信仰」と「共同体の信仰」という言葉があるとすれば、キリスト教の信仰は「共同体の信仰」を強調しているように思います。この14章には、「きょうだい」に対してどう接するべきかが書かれています。
日本聖公会が2006年に発行した聖歌集でも、それまでの古今聖歌集に多く見られた「個人的な信仰の歌」が減り、「私たちの信仰」が多く歌われるようになりました。「共に」という言葉が強調されるようになったのです。
「きょうだいを裁くな」、「きょうだいを軽んじるな」とパウロは書きます。わたしたちは皆、神さまの前に立つことになります。そのときに隣の人と手を取り合いながら、共に立つことができればいいですね。