本日の通読箇所「詩編57:7~12」
わたしの魂は屈み込んでいました。彼らはわたしの足もとに網を仕掛け わたしの前に落とし穴を掘りましたが その中に落ち込んだのは彼ら自身でした。
(詩編57編7節)
作者は「目覚めよ、わたしの誉れよ 目覚めよ、竪琴よ、琴よ」と祈ります。日本聖公会の聖歌集には、「朝の礼拝」というカテゴリーの歌が17曲収められています。その中の聖歌3番の1節は、詩編57編9節を元に作られています。
「起きよ わが心 朝日に照らされ 喜びの歌を み前にささげよ」というこの歌は、暗闇からの救出を願う思いが込められています。昨日の表題にあったように、この詩はダビデがサウルを逃れて洞窟にいたときのものです。
7節で作者は、敵対する者は必ず破滅すると書きます。そして曙を呼び覚まそうと決意します。曙とは救いの時のことです。作者は「心を確かに」と二度繰り返します。朝日を待ちながら、賛美の歌を歌い続けるのです。