本日の通読箇所「ルカによる福音書21:20~28」
エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。
(ルカによる福音書21章20節)
エルサレム神殿が崩壊したのは紀元70年、イエス様の十字架の死から37年ほど後のことでした。そしてルカ福音書が書かれた頃には、すでにエルサレム神殿は崩壊していました。
この福音書を読んだ人たちは、神殿が破壊されたときのことを思い起こしていたでしょう。エルサレム神殿はユダヤ人にとって、とても大切な場所でした。神殿の崩壊は、ユダヤ人の滅亡を意味するとも思われていました。
しかし神殿がなくなったことによって、反対にイエス様の福音が世界中に広がることになったのです。祭儀宗教から解放され、それぞれの場所で集まり、祈り、賛美する教会へと変わっていくのです。