本日の通読箇所「詩編73:13~17」
「彼らのように語ろう」と望んだなら 見よ、あなたの子らの代を 裏切ることになっていたであろう。
(詩編73編15節)
心を清く保とうとも、手を洗って潔白を示そうとも、作者は空しさを感じます。そこには信仰に対する疑いが出て来たのでしょう。わたしたちも心に戸惑いがある中で表面的に祈っても、心が伴わないことがあります。
「悪人がシャローム(平安)の中にいる」と作者は昨日の箇所で嘆きます。彼らのように振る舞えば、どんなに楽だろうか。そういう思いが芽ばえながらも、彼は必死にとどまります。
そして神の聖所で、悪人の行く末を考え、黙想するのです。何だかとても怖い気がします。自分のことだけをしっかり考えたらいいのにとも思います。「毒麦も育つままにしなさい」というイエス様の言葉が心に響きます。