収穫感謝祭のおはなし ~聖書の中の収穫感謝祭~
モーセに引き連れられて、エジプトを脱出したイスラエルの人々の旅は40年間に及びました。エジプトの軍隊に追われ、危機一髪の中を、神に守られて紅海を渡ることができた喜びもつかの間、人々はモーセに「水がない」「パンがない」「肉がない」と不平を言い、荒野で飢えさせるために連れ出したのかとモーセに訴えました。モーセが神に祈ると、旅の間中、水、毎朝のマナが、そして鳥の肉が 与えられ 、無事に旅を続けてとうとう約束の地カナンに到着することができました(出エジプト記より)。そして━
「彼らが土地の産物を食べ始めたその日以来、マナは絶え、イスラエルの人々に、もはやマナはなくなった。彼らは、その年にカナンの土地で取れた収穫物を食べた。」(ヨシュア記5:12)
この収穫感謝の記事には実りの初物を神に捧げて感謝し、家族だけでなく、男女の奴隷・寄留者・孤児・寡婦などと共に祝うこと、落ちた実を貧しい人々のために置いておくなどが書かれています。神さまへの感謝、労苦してくださった人々への感謝、貧しい人々、弱い立場の人々への配慮が収穫感謝祭の精神です。