恵みの橋渡し 2020年1月8日

マルコによる福音書 第22回 15章
    イエスの十字架

 イエスが十字架を背負ってゴルゴタに向かう途中のできごと。田舎から出て来て偶然、通りかかった キレネ人 のシモンに、兵士はイエスの十字架を無理やり担がせた。彼は北アフリカのキレネ(地名)出身でアレクサンドロとルフォスの父と書かれている (15:21)。シモンが「出会った不幸な出来事」━イエスとの出会い はその後、大きな祝福に変わる。

ロマ書16:13パウロの挨拶の記事。「主に結ばれている選ばれた者ルフォス、およびその母によろしく。彼女はわたしにとっても母なのです。」と書かれている。イエスとシモンの予期せぬ偶然の出会いが 後にパウロの同労者、イエスの弟子となったルフォスを生んだ。まさに十字架の奇蹟!
 
15:33 「昼の十二時になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。」イエスの苦痛に神が寄り添っておられる。全地が沈黙している。その中に突然。
15:34「三時にイエスは大声で叫ばれた。『エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ』。これは詩編22編の冒頭の言葉。 ぜひ、22編全体を通してお読みください。 イエスが神に全く信頼し、すべての人の救いの計画を引き受けられた。

マルコによる福音書 第23回   復活

16:1「安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメはイエスに油を塗りに行くために香料を買った。」十字架の上で死なれたのは金曜日の午後、すでに夕方になり、安息日が始まろうとしていた。アリマタヤのヨセフがピラトに願い出て遺体を取り下ろし、新しい墓に納めた。

長い安息日が終わり、マグダラのマリアたちは 夜が明けるのを待ちわびて、墓に急いだ。
 墓で彼女たちが目にしたものは、 墓をふさぐ大きな石は脇にころがされ、大事なイエスの遺体は無い!代わりに白い衣の若者が言った。「あの方は復活なさってここにはおられない。さあ、行って弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方はあなたがたより先にガリラヤへ行かれる。…そこでお目にかかれる』と。」女性たちはその言葉を聞いて墓の外へ飛び出した。「震え上がり、正気を失っていた。そして、だれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。」とマルコ福音書は書いて、本編はここで終わる。

女性たちが復活の証人となった! せっかくの証人なのに、誰にも話さなかったことについて、思いをわかちあった。とても正直な記事でリアル。この時は話せなかったけれども、少しして落ち着いて話せたのではないか。一番早い時期に書かれたマルコ福音書が復活のできごとのリアルな様子を伝えてくれている。
 死なれたイエスの身体ではなく、復活されたイエスが自ら弟子たちに姿を現されたことによって、婦人たちの証言が認められていったと思う。復活は人間の限界を超えて神が姿を現されること。

今回をもって マルコ福音書の バイブルシェアリングを終了します。