日ごとの聖書(6月 17日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書14:53~65」

祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にするためイエスにとって不利な証言を求めたが、得られなかった。

(マルコによる福音書14章55節)

聖書の中には「敵対者」と呼ばれる人たちが登場します。彼らにとってイエス様は邪魔者でした。どうしても殺さなければならない人物でした。彼らが自分たちの宗教を守り、自分の地位を揺るぎないものにするには、イエス様がいてはいけなかったのです。

最高法院(サンヘドリン)は71人で構成させ、少なくとも23人の賛成がなければ死刑のような重大な決定は出来ないはずでした。しかしイエス様が逮捕された夜間は、議場に入るための門は閉ざされていたと思われます。

さらに死刑が問題になっている裁判は夜間に開催してはならず、判決の確認を取るために翌日に二回目の公判が必要でした。被告の弁護すらないこの裁判は、イエス様を死刑にしたい敵対者の気持ちの表われなのでしょう。