日ごとの聖書(6月 16日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書14:43~52」

イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。捕まえて、逃がさないように連れて行け」と、前もって合図を決めていた。

(マルコによる福音書14章44節)

ついにイエス様は逮捕されます。ゲツセマネの祈りの後、ユダは剣や棒を持った群衆と一緒にやってきました。しかしイエス様は、逃げようとはされませんでした。静かに逮捕されるのを待っているようです。それが神さまのみ心であることを、イエス様はご存じでした。

この逮捕の場面ですが、マタイやルカと比較するととても淡々と進んでいくことに気づかされます。イエス様がユダに声を掛けることもないし、剣を使った人に対する言葉もありません。ただ静かに、十字架への道を進んでいかれます。

唐突に一人の若者が登場します。彼はマルコ福音書にしか出てきませんが、一体誰なのでしょう。マルコ自身だという説もあります。しかし大切なイエス様を見捨て、逃げるために亜麻布すら手放すその人物は、わたしやあなたの姿なのかもしれません。