本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙二6:14~18」
あなたがたは、信仰のない人々と一緒に不釣り合いな軛につながれてはなりません。正義と不法とにどんなかかわりがありますか。光と闇とに何のつながりがありますか。
(コリントの信徒への手紙二6章14節)
パウロといえば、ユダヤ人だけでなく異邦人にも神さまの救いは与えられていると説く、いわゆる普遍的な救いを強調している人物です。しかしこの箇所を見る限り、少し排他的な考え方が見られるようにも思います。
「信仰のない人と一緒に…つながれてはなりません」と書いたり、当時ユダヤ人の間で悪霊を指すのに用いられていた言葉「ベリアル」とキリストを対比させてみたり、そのような対立の構図を作り上げているかのようです。
さらに16節の後半から18節で、パウロは旧約聖書のレビ記・サムエル記・イザヤ書・エレミヤ書・エゼキエル書から引用して語ります。「汚れたものに触れるのをやめよ」という言葉は、パウロのこれまでの語りとは方向が違うようにも感じます。