日ごとの聖書(6月2日)

本日の通読箇所「創世記38:12~19」

タマルはやもめの着物を脱ぎ、ベールをかぶって身なりを変え、ティムナへ行く途中のエナイムの入り口に座った。シェラが成人したのに、自分がその妻にしてもらえない、と分かったからである。

(創世記38章14節)

夫に先立たれた人のことを、聖書では「やもめ」と呼びます。特に跡継ぎがいないやもめの場合、その立場は大変弱く、人の助けがなければ生きるのがとても困難だったようです。

妻を亡くしたユダは、三男シェラが成人しても、兄嫁であるタマルをめとらせようとはしませんでした。このままでは子孫を残すことができないと悟ったタマルは、驚くべき行動に出ます。

ユダはタマルを遊女だと思い込み、声を掛けます。ユダはタマルに渡す子山羊の保証として、印章と杖を預けます。そしてユダはタマルのところに入り、タマルは身ごもります。まったくタマルに気が付かないユダ。とても不思議な気がします。