本日の通読箇所「使徒言行録23:23~30」
この者がユダヤ人に捕らえられ、殺されようとしていたのを、わたしは兵士たちを率いて救い出しました。ローマ帝国の市民権を持つ者であることが分かったからです。
(使徒言行録23章27節)
大祭司の決断は三つでした。一つは夜のうちにパウロを護送するということです。ユダヤ人たちがパウロの引き渡しを訴え出る前に行動することで、トラブルを回避しようとしたのです。
二つ目は護送を守る兵を配置したということです。歩兵200名、騎兵70名、軽装兵200名という数は、ユダヤで誓いを立てた40名に比べるとかなりの人数です。手を出すことすらためらうような兵を、パウロの護衛としてつけました。
そして三つめは、総統フェリクスに手紙を書くということです。彼はパウロを鞭で打とうとしていたにもかかわらず、「兵士たちを率いて救い出しました」と書いています。自らの保身を考えて書かれた文章のように見えます。