日ごとの聖書(12月 21日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書18:38b~19:16a」

すると、彼らは、「その男ではない。バラバを」と大声で言い返した。バラバは強盗であった。

(ヨハネによる福音書18章40節)

四つの福音書には、共通してバラバという人物が登場します。ヨハネ福音書では彼のことを、「強盗」と紹介しています。彼は自分の犯した罪のために、刑を受けるはずでした。ところが事態は一変します。

罪を犯したバラバに代わって、罪を犯していないイエス様が十字架につけられることになったのです。この「バラバ」は、わたしたち自身なのかもしれません。わたしたちの罪の身代わりとなり、イエス様は十字架へ向かわれます。そしてわたしたちは自分の罪から解放されるのです。

ポンティオ・ピラトの名は、今も礼拝の中で唱えられます。しかし今日の箇所を読むたびに、「彼のもとで十字架につけられ」と犯人呼ばわりするのはかわいそうな気もします。十字架につけろと叫び続けたのはユダヤ人であり、わたしたち自身なのではないでしょうか。