日ごとの聖書(10月 22日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書2:1~12」

そこには、ユダヤ人が清めに用いる石の水がめが六つ置いてあった。いずれも二ないし三メトレテス入りのものである。

(ヨハネによる福音書2章6節)

ガリラヤのカナでの婚礼で、イエス様は水をぶどう酒に変えるという「最初のしるし」をおこなわれました。ただこの出来事だけを見ると、お酒がなくて困った新郎を助けてあげたという、ほとんどの人には関係ない話のようにも思えます。

しかしここで、イエス様が用いた「水がめ」について、説明したいと思います。ユダヤ人は食事の前に水がめの水を使って、手や体を清めていました。水がめは「清め」の象徴であり、水がめの水によって汚れた人々は、食事の交わりから排除されていました。

その水がぶどう酒に変わったということは、それまで排除されていた人が喜びの祝宴に招かれるということです。どんな人でも共に食卓を囲むことができるように、「清めの水」は廃棄されたのです。これこそが、イエス様のおこなったしるしなのです。