日ごとの聖書(6月 24日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書16:1~8」

婦人たちは墓を出て逃げ去った。震え上がり、正気を失っていた。そして、だれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。

(マルコによる福音書16章8節)

今日の箇所の小見出しには「復活する」と書かれています。しかしここにはイエス様は登場しません。その代わりに白い衣を着た若者は女性たちに「ガリラヤで会える」と告げます。ガリラヤとは、人々が生活する場所です。人々の日常です。

その言葉を、若者は弟子たちとペトロに伝えるようにと、女性たちに言います。イエス様を見棄て、逃げ出し、否認した弟子たちを招かれているのです。弱さの中から抜け出すことのできない一人ひとりに、声を掛けられるのです。

マルコ福音書は元々、この16章8節で終わっていたと考えられています(理由は明日)。「震え上がり、正気を失っていた」、「恐ろしかったからである」。これが本来の復活物語でした。復活のイエス様との出会いは、人それぞれ違います。それぞれの復活物語がここから始まるのです。