本日の通読箇所「ヨハネによる福音書4:1~26」
女は言った。「主よ、渇くことがないように、また、ここにくみに来なくてもいいように、その水をください。」
(ヨハネによる福音書4章15節)
イエス様は正午ごろ、サマリアの女性に「水を飲ませてください」と言われます。当時、ユダヤ人はサマリア人を蔑み、関りを持ちませんでした。また公の場で男性が女性に声を掛けること、特に教師がそのようなことをすることはタブーとされていました。
彼女はイエス様の声に驚きます。タブーを破ったこともそうですが、人に声を掛けられたくないと彼女は思っていたからです。ユダヤでは水汲みは涼しい時間におこなうのが普通でした。しかし彼女は、誰からも声を掛けられない時間を選んでいたのです。
彼女は人々から、「淫らな女性」と思われていたのかもしれません。しかし彼女は不幸な結婚生活の被害者だと言えます。彼女の心はいつも渇き、命の水を求めていました。その水を、「水を飲ませてください」と言ったイエス様が持っておられることに気づいたのです。