日ごとの聖書(10月 30日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書5:1~18」

そこで、ユダヤ人たちは病気をいやしていただいた人に言った。「今日は安息日だ。だから床を担ぐことは、律法で許されていない。」

(ヨハネによる福音書5章10節)

ベトザタとは恵みの家という意味ですが、そこには病気で苦しんでいる人たちが大勢いました。そこに一人の人が横たわっており、イエス様はその人に話しかけました。「良くなりたいか?」。

普通であれば、「はい、良くなりたいです」と答える場面です。しかし彼は、自分が置かれた現状や、やるせなさをイエス様に告げます。愚痴のようにも聞こえます。彼はこれまでも何度も失望し、悲しい目にあったのでしょう。

イエス様は彼に、「起きろ」「床を担げ」「歩け」という三つの命令を与えます。その一つ一つは、今の苦しみからの脱却です。「起きる」という単語は、「復活」も意味します。彼は新しい生を、歩み出すのです。ところがそこに、異論を唱える人たちが登場してきます。