日ごとの聖書(11月 3日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書6:16~21」

そして、舟に乗り、湖の向こう岸のカファルナウムに行こうとした。既に暗くなっていたが、イエスはまだ彼らのところには来ておられなかった。

(ヨハネによる福音書6章17節)

湖の上を歩くイエス様の話は、マタイおよびマルコ福音書にもあります。しかしそれらの福音書には、強いて弟子たちを舟に乗せるイエス様の姿が描かれていますが、ヨハネにはありません。「イエスはまだ彼らのところには来ておられなかった」とだけ書かれます。

まるで弟子たちは、イエス様の存在を忘れたまま舟を出してしまったかのようです。でもその姿は、イエス様のことを忘れ、自分のことだけを考えながら歩んでしまうわたしたちの姿と重なるようにも思えます。

しかしイエス様は、必ず来てくださいます。わたしたちがたとえイエス様から離れて勝手な行動を取ったとしても、荒れた湖の上に静かに歩いて来てくださいます。そしてわたしたちの舟に乗りこまれ、目的の場所まで導いてくださるのです。