日ごとの聖書(12月 3日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書12:27~36a」

今、わたしは心騒ぐ。何と言おうか。「父よ、わたしをこの時から救ってください」と言おうか。しかし、わたしはまさにこの時のために来たのだ。

(ヨハネによる福音書12章27節)

ヨハネ福音書には、いわゆる「ゲツセマネの祈り」が載せられていません。しかしこの場面でイエス様が語った言葉は、ゲツセマネの祈りを彷彿とさせます。十字架を前にしてイエス様は心騒ぎ、叫ばれているのです。

他の福音書に書かれているほど絶望の中で、というわけではありません。しかし苦悩の中で嘆き、それでも神さまのみ心である十字架の道を選択されたというイエス様の決意を、わたしたちは忘れずにいたいと思います。

そのイエス様の思いに応えて、天から声が聞こえます。イエス様は周りの人に対し、「あなたがたのためにこの声が聞こえたのだ」と伝えます。光のあるうちに、光であるご自分を受け入れるようにと、イエス様は語られるのです。