本日の通読箇所「創世記21:22~34」
アブラハムは答えた。「わたしの手からこの七匹の雌の小羊を受け取って、わたしがこの井戸(ベエル)を掘ったことの証拠としてください。」
(創世記21章30節)
ユダヤは乾燥した地域であり、水はとても大切でした。井戸を掘り当てることも大事ですし、その井戸の水を維持管理すること、略奪者から守ることもとても重要なことでした。
アブラハムはペリシテ人の地において、寄留者でした。ですから当然、前から住んでいた人たちとの争いもあったことでしょう。しかし順調に財産を増やしていくアブラハムを見て周りの人たちは、その背後に神さまの存在を感じていたようです。
アブラハムは争いを避けるために、契約を結びます。ヘブライ語で「井戸」はベエル、「誓う」と「七匹」はシェバと言います。そのためこの地は「ベエル・シェバ」と呼ばれるようになります。後世の人たちがこの地に来るたびに、アブラハムの契約を思い起こすのです。