日ごとの聖書(3月23日)

本日の通読箇所「創世記22:1~8」

アブラハムは答えた。「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」二人は一緒に歩いて行った。

(創世記22章8節)

今日から始まる物語は、とても難しい箇所です。神さまはアブラハムに、息子イサクを「焼き尽くす献げ物」として献げなさいと言われます。21章12節で「あなたの子孫はイサクによって伝えられる」と言われていたにもかかわらずです。

アブラハムは神さまの言葉に対して、何も反論しようとはしません。アブラハムがどのように思い、何を考えていたのか、聖書は何も語りません。彼は朝早く準備をし、イサクと従者を連れてモリヤの地に向かいます。

アブラハムは「小羊はどこですか」と尋ねるイサクに、「きっと神が備えてくださる」と答えます。「その小羊とはお前のことだよ」という言葉を飲み込んだのでしょうか。それともきっと、神さまは助けてくださるに違いないという希望を捨てていなかったのでしょうか。