日ごとの聖書(3月29日)

本日の通読箇所「創世記23:10~16」

アブラハムはこのエフロンの言葉を聞き入れ、エフロンがヘトの人々が聞いているところで言った値段、銀四百シェケルを商人の通用銀の重さで量り、エフロンに渡した。

(創世記23章16節)

墓地を購入する交渉は、町の門でおこなわれました。人々が多く行き交う町の門は、当時の社交場でした。大事な交渉事も、この場所でなされました。ルツ記の中にも、そのような場面が登場します。

エフロンは当初、畑地も洞窟も差し上げますと申し出ます。とても謙虚で、ありがたい言葉です。しかしアブラハムはその提案をやんわりと断り、きちんと代金を支払いますと返します。

その言葉を聞いてエフロンは、銀400シェケルを提示します。約4.5㎏です。実はこの金額は、当時の畑の額としてはものすごく高額でした。アブラハムは断らないだろうと吹っ掛けたのでしょうか。アブラハムは黙って銀を量り、渡します。