本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙2:1~11」
神は人を分け隔てなさいません。
(ローマの信徒への手紙2章11節)
パウロは次に、神さまの裁きについて語ります。パウロはユダヤ人について、「人を裁きながら、自分も同じことをしている」と言います。彼はもともとファリサイ派の一員でした。ファリサイ派は厳格に律法を守っていたはずでした。
そして彼らは周りにいる人の罪を指摘し、裁いていました。しかし彼ら自身も、実は罪の中にいたわけです。神さまが人々を悔い改めに導こうとしても、裁きの目で人を見る限り、その人自身も裁きから免れることはできないのです。
そこには、「ユダヤ人だから」とか、「ギリシア人だから」とかいう違いはありません。ユダヤの人たちは自分たちを選ばれた民と考え、救いは自分たちにまず与えられると信じていました。しかしパウロは、神さまはすべての人に等しく恵みを与えてくださると説くのです。