日ごとの聖書(5月18日)

本日の通読箇所「創世記34:25~31」

二人はこう言い返した。「わたしたちの妹が娼婦のように扱われてもかまわないのですか。」

(創世記34章31節)

旧約聖書を読んでいて辛くなるのは、こういう箇所です。確かにディナが一方的に汚された、これは事実です。しかしだからといって、「正義を盾に」すべてを滅ぼし、略奪するのはどうなのでしょうか。

「目には目を」という定めがあります。これはどれだけでも復讐をしてよいという意味ではありません。復讐をするとしても被害を受けたのと同じだけ、あるいは損害に見合った対価を受け取ったらそれで終わりというものです。

「正義を盾に」した「やりすぎ」は、さらなる争いを生むだけです。「自分は正しい」、「自分は被害者だ」と叫ぶ前に、シメオンとレビがおこなったことをもう一度見つめ直していきたいと思います。