日ごとの聖書(5月26日)

本日の通読箇所「創世記36:31~43」

イスラエルの人々を治める王がまだいなかった時代に、エドム地方を治めていた王たちは次のとおりである。

(創世記36章31節)

イスラエル王国は紀元前11世紀に成立しました。初代の王はサウル、ダビデは二代目の王でした。彼らは油注がれた者として、聖別されます。つまり「神さまに選ばれた者」という意味が強くあります。

ここで「イスラエルの人々を治める王がまだいなかった時代に」とわざわざ書かれているところを見ると、エドムの王たちは「神によって」立てられた者ではないということを強調しているようにも思えます。

聖書を読んでいる人たちにとって、エドム人は敵対する民族でした。彼らは「赤いもの」欲しさに長子の権利を軽んじ、ヤコブとの祝福争いに敗れた愚かな人物、エサウの子孫なのだと聖書は繰り返し語るのです。