日ごとの聖書(2月24日)

本日の通読箇所「使徒言行録10:34~43」

そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。

(使徒言行録10章34節)

旧約聖書の考え方は大雑把にいうと、「神さまはイスラエルの人々を選ばれた。救いはまずイスラエルの人々に与えられる」ということです。旧約に出てくるイスラエルに敵対する民族に対する裁きや「約束の地」という考え方には、胸が苦しくなることもあります。

しかしペトロが気づかされたように、神さまは「分け隔てなさらない」方なのです。神さまはえこひいきすることなく、すべての人たちを愛されています。そしてその中には、わたしたちも含まれるのです。

民族宗教である「ユダヤ教」から、すべての人たちを救いに導く「キリスト教」への転換が、ここに見られます。わたしたちも閉鎖的な教会ではなく、すべての人を迎え入れる開かれた教会を目指していきましょう。