本日の通読箇所「使徒言行録20:36~38」
特に、自分の顔をもう二度と見ることはあるまいとパウロが言ったので、非常に悲しんだ。人々はパウロを船まで見送りに行った。
(使徒言行録20章38節)
パウロがエフェソの教会にいたのは、三年間だったそうです。その期間に、彼らは強い信頼関係を作っていました。パウロが「自分の顔をもう二度と見ることはあるまい」と言ったことも相まって、人々は激しく泣きました。
「神ともにいまして」という聖歌があります。(日本聖公会聖歌集522番)教会ではお葬式のときに用いられることが多いですが、送別会などでも使うことがあります。「また会う日まで」という歌詞が、悲しみを誘います。
しかし涙の中に、神さまはいつも共にいて下さるという確信があります。たとえ地上で会うことが適わなかったとしても、神さまのみ許で共に憩うその日を思い、歌うのです。パウロはエフェソを離れ、エルサレムに向かいました。