本日の通読箇所「使徒言行録27:1~8」
ここで百人隊長は、イタリアに行くアレクサンドリアの船を見つけて、わたしたちをそれに乗り込ませた。
(使徒言行録27章6節)
いよいよパウロは他の囚人と共にイタリアに向けて船出します。「わたしたちは」と書かれているので、パウロには同行者がいたようです。(伝統的にはルカ福音書と使徒言行録を書いた「ルカ」だと言われます。)
パウロたちは百人隊長ユリウスに引き渡されます。彼はローマ兵を率いる人物ですが、パウロに親切にしていたようです。パウロは囚人として扱われていましたが、彼には罪を見いだせないと聞いていたのでしょう。
ローマへの航行は、大変だったようです。向かい風にあい、幾日もの間船足ははかどらず、さらに風に行く手を阻まれました。まるでわたしたちの人生のように、幾多の困難を乗り越えながらパウロは進むのでした。