本日の通読箇所「ローマの信徒への手紙2:17~24」
それならば、あなたは他人には教えながら、自分には教えないのですか。「盗むな」と説きながら、盗むのですか。
(ローマの信徒への手紙2章21節)
パウロはここから、「ユダヤ人と律法」について語ります。ユダヤ人の特権意識について、そして他人を裁きながら自分が同じ過ちを繰り返している現状について、厳しく追及するのです。
律法は本来、どうしても正しい方向に進むことの出来ない人たちに対する道しるべの役割を担っていました。ユダヤ人の宗教指導者は律法を通して、神さまに向かう道を人々に示すように導かれていたはずです。
しかし彼らは、神さまから見たら律法を平気で破っているというのです。わたしたちも神さまの福音を知りながら、他人に「~しなさい」ばかり押し付けてはいないでしょうか。まず自分の目の中にある丸太に気づかないといけないのかもしれません。