本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一7:25~35」
このようにわたしが言うのは、あなたがたのためを思ってのことで、決してあなたがたを束縛するためではなく、品位のある生活をさせて、ひたすら主に仕えさせるためなのです。
(コリントの信徒への手紙一7章35節)
パウロの結婚観を簡単にまとめると、「結婚すると苦労する」ということになりそうです。神さまに集中するためには、妻の存在は足かせになるということでしょうか。ただしこれは、この手紙を書いた時期が「危機が迫っている状態」だから言えることです。
結婚する自由も、結婚しない自由も、わたしたちには与えられています。結婚しているからといって、誰もが皆、心が二つに分かれてしまうわけではないでしょう。結婚していても、神さまに心を向けることはできると思います。
カトリック教会では、聖職者が妻帯することは一般的には認められていません。このパウロの考え方が根底にあるのではないかと推察します。しかし一方、初代教皇のペトロにはしゅうとめがいた、つまり妻がいたという事実もあるわけです。