日ごとの聖書(8月29日)

本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一5:1~3」

現に聞くところによると、あなたがたの間にみだらな行いがあり、しかもそれは、異邦人の間にもないほどのみだらな行いで、ある人が父の妻をわがものとしているとのことです。

(コリントの信徒への手紙一5章1節)

ユダヤ人は、律法を大事にして守ってきました。レビ記18章8節には、「父の妻を犯してはならない。父を辱めることだからである」という戒めがあります。そのようなことを、「みだらな行い」だと定めていました。

おそらく父の死後にそのようなことになったということでしょうが、それは近親相姦にあたり、律法だけではなくローマの法律でも禁止されていたようです。しかしそのような人を排除することもなく、彼らは高ぶっていたのです。

4章には「裁くな」と書いてあったので、「除外すべきではなかったのですか」と言われても困るところですが、パウロは罪の自覚があまりにもないところにいら立ちを覚えたようです。「律法に倣う必要はない」という言葉を、誤って捉えてしまったのです。