本日の通読箇所「コリントの信徒への手紙一14:13~19」
では、どうしたらよいのでしょうか。霊で祈り、理性でも祈ることにしましょう。霊で賛美し、理性でも賛美することにしましょう。
(コリントの信徒への手紙一14章15節)
日本聖公会は、「聖書・伝統・理性」を重んじ、あらゆる絶対主義を否定し、解釈し続ける共同体だといわれます。聖書だけを絶対視せず、伝統だけにとらわれず、理性によって模索しながら歩んでいく教会です。
パウロはここで、「理性」について語ります。「異言を語る賜物」は確かに素晴らしいものなのでしょう。しかしその力を自分のものだけにしてしまい、ただ人に対して誇示するだけであれば、そこに何の意味があるのかということです。
そうではなく、教会を形成するためにどう生かしていくのか、「理性」によって求めていきなさいと伝えるのです。それは何よりも、新しく教会に加わる人のためにということです。この考え方は、わたしたちの教会にも必要なことなのでしょう。