日ごとの聖書(10月17日)

本日の通読箇所「詩編116:15~19」

どうか主よ、わたしの縄目を解いてください。わたしはあなたの僕。わたしはあなたの僕、母もあなたに仕える者。

(詩編116編16節)

この詩編はもともと、個人的な感謝の歌でした。どのような個人的祈りが聞かれたのかは、ここには書かれていません。しかしだからこそ、わたしたちはこれらの言葉に共感をし、祈りの言葉に合わせて歌うことができるのかもしれません。

今日の詩編の言葉は、降臨節の聖歌の歌詞にも反映されています。降臨節とはクリスマスの前、イエス様のご降誕を待ち望む紫の期節です。カトリック教会では待降節と呼びます。暗闇の中、光がやって来るのを待ちわびるのです。

「あの人の祈りが聞かれたのだから、わたしの声も聞いてくださるに違いない」。人々はそこに希望を置きました。そしてこの詩編は共同体の喜びの歌となっていくのです。わたしたちも周りの人の「救いの体験」を聞きながら、感謝の歌を歌えたらと思います。