日ごとの聖書(10月4日)

本日の通読箇所「出エジプト記21:22~32」

もし、賠償金が要求された場合には、自分の命の代償として、要求されたとおりに支払わねばならない。

(出エジプト記21章30節)

男たちが争って妊娠中の女性にぶつかって流産する、そのようなことは日常ではあまり見られない光景のように思います。しかしここで言いたいのは、胎児をどのように考えるかということでしょう。この法では命で償う必要はなく、賠償で済ませるということのようです。

さて、「目には目を」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。復讐を助長する言葉のようにも感じますが実はそうではなく、「同程度の復讐までしか認めない」という過剰な報復を抑制する決まりです。

一人殺されたから家族全員皆殺しだ!ということを許してしまうと、次は親戚が襲われ、次は集落が襲われ、とエスカレートしていく可能性もあります。それを防止するために、「目には目を」という決まりが作られていったのです。