日ごとの聖書(5月 2日)

本日の通読箇所「マルコによる福音書4:1~9」

また、ほかの種は良い土地に落ち、芽生え、育って実を結び、あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。

(マルコによる福音書4章8節)

福音書には多くのたとえが出てきます。「たとえ」と訳された語には、「ことわざ」という意味の他、「謎」という意味があります。聞く人に対して意味を明確に示すのではなく、かえって悩ませるということでしょうか。

日本語の聖書で読むと気づかないところですが、今日の箇所に出てくる「種」ですが、4・5・7節は単数であるのに対し、8節の「種」は複数形になっています。ということは種は同じ確率で四つの場所に落ちているわけではないのです。

「たまたま運悪く、道端や石地や茨の中に落ちた種もいくつかあるかもしれない。しかしほとんどすべての種は、良い地に落ちてしっかりと実を結ぶ」、そう解釈するのは乱暴でしょうか。