日ごとの聖書(7月 25日)

本日の通読箇所「ルカによる福音書7:11~17」

主はこの母親を見て、憐れに思い、「もう泣かなくともよい」と言われた。

(ルカによる福音書7章13節)

ナインでやもめの息子を生き返らせたこの物語は、ルカ福音書にしか書かれていません。わたしたちはこの物語を読むときに、「死人が生き返った」という奇跡に目が行きがちですが、実はもっと大きなポイントがあります。

それは、「誰もイエス様に頼んでいない」ということです。イエス様の元に行き、「どうかこの子を生き返らせてください」とは言っていないのです。それどころか誰かの信仰をほめることもありません。

この奇跡物語の動機は、イエス様の憐れみです。母親の涙を見て一方的に憐れみ、手を差し伸べる。そのときに告げられる「もう泣かなくともよい」という言葉は、きっとわたしたちの元にも届けられることでしょう。