日ごとの聖書(11月 30日)

本日の通読箇所「ヨハネによる福音書12:1~11」

彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではない。彼は盗人であって、金入れを預かっていながら、その中身をごまかしていたからである。

(ヨハネによる福音書12章6節)

イエス様がエルサレムに入る直前、ベタニアのマリアは純粋で非常に高価なナルドの香油をイエス様の足に塗り、自分の髪でそれを拭ったそうです。香油の量は1リトラ、約326gですが、その価値は300デナリオン、およそ300万円もしたそうです。

その光景を見て、イスカリオテのユダは言います。「香油を売って、貧しい人々に施せばよいのに」と。確かに正論です。しかしイエス様は彼の言葉よりも、マリアの行為を大切にしました。

教会においても、「正論」をかざして他の人の行為に対する批判がおこなわれることがあります。自分を肯定するために、聖書の言葉が切り取られて語られることもあるでしょう。しかし大切なのは、その行為はイエス様に喜ばれているのかどうかということなのです。